ガヴィ・ガンガーダレーシュワラ寺院 ― 一月の数分間の光

ガヴィ・ガンガーダレーシュワラ寺院 ― 一月の数分間の光
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岩の内側の空気はひんやりと動かず、石の壁から、かすかな鉱物の匂いが立ちます。ガヴィプラの洞窟は、誰かが掘ったものではありません。ひとつながりの花崗岩にできた天然の窪みに、シヴァ神の祠が収められている。寺院の壁は、丘そのものです。 伝説は、どんな記録よりもはるか昔にさかのぼります。ヴェーダの時代、聖仙ガウタマとバラドヴァージャに結びつけて伝えられているのです。記録に残る話は、もっと人間くさい。十六世紀、高原に町を開いたケンペ・ゴウダは、ヴィジャヤナガルと対立しました。領地を取り上げられ、ラーマ・ラーヤのもとで五年のあいだ囚われの身となります。ようやく自由の身になったとき、彼は感謝を込めて、この洞窟寺院を建てた、あるいは建て直したといわれます。 外の中庭には花崗岩がひしめいています。柱の上に据えられた二枚の巨大な円盤は、ひとつが太陽、ひとつが月。その傍らに石の三叉戟と、シヴァの小太鼓ダマルが並びます。奥には、二つの頭と七本の手、三本の脚をもつ火の神アグニの、めずらしい像がある。一七九二年、トーマス・ダニエルという画家がこの寺を描きました。その一枚が、当時の姿をいまに伝えています。 けれど、この寺でいちばんの旅人は太陽です。 年に一度、一月半ばのマカラ・サンクラーンティの夕方、沈む太陽が高原の上でちょうどよい角度に達します。 その光は中庭の石のナンディの角のあいだをすり抜け、洞窟の敷居を越えて、奥の闇にあるリンガに届く。 ほんの数分のあいだ、岩の中の神が空の光に照らされるのです。 その数分のために、何十万という人々が集まります。街を横切ってやって来た人々が、誰ひとり生まれる前から同じ旅を続けてきた一本の光を待っているのです。曇った年には光は届かず、人々は家へ帰って、また一年を待ちます。 やがて光の筋は消え、洞窟は薄暗がりに戻ります。 太陽は次の一月、また角のあいだを見つけに来ます。洞窟から、道は古いペテへ、この町が初めて商いを覚えた市場の街区へと引き返していきます。 場所: ガヴィ・ガンガーダレーシュワラ寺院(ガヴィプラの洞窟にあるシヴァ寺院) 建立: 16世紀、ケンペ・ゴウダ一世が建立または改修(ヴェーダ時代起源説は伝説) 特徴: 中庭に花崗岩の太陽と月の円盤、三叉戟、ダマル。二つの頭をもつアグニ像。マカラ・サンクラーンティ(1月14/15日)の夕方、沈む太陽の光がナンディの角のあいだを通り、数分間リンガを照らす。1792年トーマス・ダニエルが描いた 地図: ベンガルール地図 公式サイト: Karnataka Tourism Photo: Dineshkannambadi / Wikimedia Commons (CC-BY-SA-4.0)

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