畳平からの道は、肩の小屋を過ぎ、{蚕玉岳|こだまだけ}へのつづら折りに入る。{蚕玉岳|こだまだけ}から{剣ヶ峰|けんがみね}まで、さらに三十分ほど。岩の多い道だ。
標高三千二十六メートルの頂に、社がある。{乗鞍本宮|のりくらほんぐう}。頂上本社に祀られるのは、天照皇大神、大山津見大神、五十猛大神、於加美大神の{四柱|よはしら}で、総称して乗鞍大神という。信州側には{朝日権現|あさひごんげん}の社があり、その直下の小さな岩窟は、円空が参籠したと伝わる。
社の名は、時代ごとに改まってきた。かつての{鞍ケ嶺神社|くらがみねじんじゃ}は、昭和三年、一九二八年に乗鞍神社となり、昭和二十四年、一九四九年に{乗鞍本宮|のりくらほんぐう}となった。名は変わっても、山の頂で祈る場所であることは、変わらなかった。
頂からは、火口の権現池が見え、遠くには{槍ヶ岳|やりがたけ}や{穂高連峰|ほたかれんぽう}、晴れた日には三千六十七メートルの{御嶽山|おんたけさん}が浮かぶ。
岩の道を踏んで社へ向かう人の列は、名が改まった時代をまたいで、続いてきた。つづら折りは、今も社へ続いている。
乗鞍本宮のあゆみ
- 1181年(養和元年):木曽義仲の家臣が飛騨国の様子を探るために登り、山頂に社殿を建てて黄金の神像を奉安した。これが乗鞍本宮のはじまりとされる。
- 社の名は、鞍ケ嶺神社から、昭和3年に乗鞍神社、昭和24年に乗鞍本宮へと改まった。
- 山頂には頂上本殿と朝日権現の社があり、御祭神は四柱(よはしら)、総称して乗鞍大神。
道のり
- 畳平から肩の小屋を過ぎ、蚕玉岳(こだまだけ)のつづら折りへ。蚕玉岳から剣ヶ峰まではさらに30分ほど。岩の多い道。
山頂からの眺め
- 火口の権現池、槍ヶ岳や穂高連峰。晴れた日には標高3067mの御嶽山も見える。
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- 山の成り立ちは
二つの火山が重なった山
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