門の手前に、低い石の柱が立っています。文字が彫ってある。文武官員人等至此下馬。 どんなに地位の高い官でも、ここから先は歩け、という意味です。あなたはすでに、その条件を満たしています。 一六六五年、陳永華という人がこの建設を提案しました。鄭成功の息子の代です。彼の言い分は、こうでした。ここは一時の軍の拠点ではない。国にす…
門の手前に、低い石の柱が立っています。文字が彫ってある。文武官員人等至此下馬。
どんなに地位の高い官でも、ここから先は歩け、という意味です。あなたはすでに、その条件を満たしています。
一六六五年、陳永華という人がこの建設を提案しました。鄭成功の息子の代です。彼の言い分は、こうでした。ここは一時の軍の拠点ではない。国にするなら、学校がいる。
軍事政権が、島に上陸して数年で、学問所をつくった。征服ではなく、定住を選んだということです。
門を入って、額を探してください。全臺首學。台湾で最初の学び舎、という意味です。
境内は、他の廟と雰囲気が違います。きらびやかな装飾がなく、色も少ない。香のにおいも薄い。ここでは願い事を叶えるのではなく、坐って読むのが仕事だったからです。
一度、中庭の真ん中に立って、周りの音を聞いてみてください。道一本向こうのバイクの音が、ここだけ少し遠くなるはずです。壁と樹が、三百五十年分の静けさを囲っています。
読むための場所は、静かでなければならない。それを知っていた人が、この壁の位置を決めました。