この古い木造の建物は、日本統治期の官舎でした。いまは、職人の町の博物館の一部になっています。 大溪は、木工の町として知られています。河港として栄えたころ、この町には山から木材が集まり、それを加工する職人が住みつきました。…
この古い木造の建物は、日本統治期の官舎でした。いまは、職人の町の博物館の一部になっています。
大溪は、木工の町として知られています。河港として栄えたころ、この町には山から木材が集まり、それを加工する職人が住みつきました。
大溪の職人がとりわけ得意としたのが、神桌(シェンジュオ)です。家の中で神や祖先を祀るための祭壇で、台湾の家庭では、家の中心に置かれてきました。一台の神桌には、彫刻、組み木、漆塗りと、いくつもの技が重ねられます。
町のあちこちには、代々続く木工所がいまも残っています。
大溪木藝生態博物館は、展示物を一つの建物に集めるのではなく、町全体を博物館と見立てる考え方でつくられています。古い官舎、工房、老街。そのすべてが、展示の一部です。
工房の前を通ると、削ったばかりの木の香りがします。
職人の手が、いまも、この土地の家々の祭壇をつくり続けています。
Photo: Outlookxp /
Wikimedia Commons (CC-BY-SA-4.0)