冬の小網代:透き通る空気と渡り鳥

冬の小網代:透き通る空気と渡り鳥

冬の小網代の森は、一年でいちばん空気が澄む季節です。葉を落とした木々のあいだを、冷たく乾いた風が抜けていきます。夏のあいだ生い茂っていた緑のヴェールが消え、森の骨格があらわになる――そんな静けさの中で、いのちの気配はかえって鮮やかになります。…

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冬の小網代の森は、一年でいちばん空気が澄む季節です。葉を落とした木々のあいだを、冷たく乾いた風が抜けていきます。夏のあいだ生い茂っていた緑のヴェールが消え、森の骨格があらわになる――そんな静けさの中で、いのちの気配はかえって鮮やかになります。 耳をすませてみてください。高く澄んだ鳴き声が、葉の落ちた枝から枝へと渡っていきます。小さな声の主は、遠い北の国からこの森へやってきた渡り鳥たち。アオジ、ツグミ、シロハラ、ときにはクロジにあうこともあるでしょう。浦の川が海へとそそぐ小網代湾には、マガモや、オシドリの群れが目撃されることもあるのです。 葉を落とした雑木林のこずえを、賑やかに泣きかわす小鳥たちの群れがわたってゆきます。シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、時には、日本で一番小さなキツツキの仲間、コゲラが一緒に移動していることもあります。冬の雑木林は、タカたちの捕食活動も活発になる危険な季節でもあります。小鳥たちの混群は、猛禽類から身を守る小鳥たちの協働行動とも理解されているのです。 時期: 冬(一年でいちばん空気が澄む季節) 冬の渡り鳥: アオジ、ツグミ、シロハラ、クロジ/小網代湾にマガモ・オシドリ 混群: シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ(猛禽から身を守る協働行動) 見どころ: 落葉した雑木林にかえって際立つ、いのちの気配 関連: 春〜初夏の野鳥たちの世界 所在地: 神奈川県三浦市三崎町小網代 地図: 小網代の森マップ 公式サイト/Official Site: 小網代の森(神奈川県) 原稿監修 : 岸由二 (慶應義塾大学 名誉教授) 写真 : 柳瀬博一 (東京科学大学 教授) プロデューサー : 太刀川英輔 (NOSIGNER代表・慶應義塾大学特任教授) 発行 : NOSIGNER・NPO法人 小網代野外活動調整会議

Venue-official content of 小網代の森. Supervised by: 小網代の森.

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