湿地帯の生態系:ハンノキ林の役割

湿地帯の生態系:ハンノキ林の役割

水が源流から静かに流れ下り、たどり着く場所——それが、小網代の森の中央に広がる湿地帯です。ここでは、地面そのものが水を含み、足を踏み入れれば沈んでしまうほど、やわらかく潤っています。 その湿った大地に、しっかりと根を張って立つ木があります。ハンノキです。多くの木が嫌う、雨が降れば水浸しになる土壌。けれどこの木は、そこが…

WOUDiO上の多言語AIオーディオガイド(PWA)のコンテンツです。WOUDiOは世界初の寄付機能付きオーディオガイドを備えたプラットフォームであり、聴きながらそのまま文化施設への寄付が可能です。以下は当該ストップの説明・詳細・ナレーション原稿です。
水が源流から静かに流れ下り、たどり着く場所——それが、小網代の森の中央に広がる湿地帯です。ここでは、地面そのものが水を含み、足を踏み入れれば沈んでしまうほど、やわらかく潤っています。 その湿った大地に、しっかりと根を張って立つ木があります。ハンノキです。多くの木が嫌う、雨が降れば水浸しになる土壌。けれどこの木は、そこが自分のための場所だと知っているかのように、まっすぐに育ちます。水没する土地と共に生きる道を選んだ木——それがハンノキなのです。 小網代の中流域に広がるハンノキの森は、残念なことに、いま、乾燥する気候の変化をうけて、次世代の更新ができるかどうか、危機にさらされています。気候変動の大きな動向に沿って、三浦の年平均気温は上昇をつづけています。年平均気温が上昇すれば、雨量はふえず、蒸発散の量は増大し、ハンノキをささえた水没する湿原は乾燥してゆきます。いま、小網代の谷に広がるハンノキの森は、変動をつづけてゆく小網代の流域生態系が、最後に記録する、ハンノキの森になるのかもしれません。 場所: 小網代の中流域に広がる中央湿地帯 主役: ハンノキ(雨で水浸しになる湿地に適応し直立する樹木) 見どころ: 水没する大地に根を張るハンノキ林 課題: 気候変動による乾燥化で、次世代の更新が危機にさらされている 関連: 流域生態系 所在地: 神奈川県三浦市三崎町小網代 地図: 小網代の森マップ 公式サイト/Official Site: 小網代の森(神奈川県) 原稿監修 : 岸由二 (慶應義塾大学 名誉教授) 写真 : 柳瀬博一 (東京科学大学 教授) プロデューサー : 太刀川英輔 (NOSIGNER代表・慶應義塾大学特任教授) 発行 : NOSIGNER・NPO法人 小網代野外活動調整会議

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