源流の森から湿地、干潟、そして海へ。「小網代の森」と呼ばれるここ三浦市の自然拠点は、浦の川という小河川の流域が、地形まるごと保全された緑地です。その大きな海辺の谷を、浦の川水系の水の道が、木の葉の葉脈のように縦横に、貫いています。…
源流の森から湿地、干潟、そして海へ。「小網代の森」と呼ばれるここ三浦市の自然拠点は、浦の川という小河川の流域が、地形まるごと保全された緑地です。その大きな海辺の谷を、浦の川水系の水の道が、木の葉の葉脈のように縦横に、貫いています。
木道に沿って川筋を降りるあなたを待っているのは、太古の森を連想させる巨大な
シダの茂る谷、今冬眠から目覚めたばかりの
赤手ガニたちの気配、ハンノキや柳の林、オギ・アシの作り上げる広大な湿原、初夏の闇に灯る
ホタルの光、真夏の湿原をかざる
ハマカンゾウの花園、そして潮の満ち引きに合わせて動き出す干潟の小さな生きものたち。
さあ、これから私たちは、「小網代の森」と呼ばれ、親しまれている三浦半島先端、相模湾にひらかれた面積70haの、海辺のみごとな流域生態系ににぎわう自然の物語を、浦の川の流れにそって、たどっていきます。耳を澄ませてください。森のどこかで、二千種の命が、今日も呼吸を続けています。
名称: 小網代の森(こあじろのもり)
面積: 約70ヘクタール
特徴: 浦の川の源流から湿地・
干潟・海まで、
流域生態系がまるごと保全されている
記録される生物: 約2,000種
中心を流れる川: 浦の川
散策設備: 整備された
木道(標高差を活かした散策が可能)
所在地: 神奈川県三浦市三崎町小網代
地図:
小網代の森マップ
公式サイト/Official Site:
小網代の森(神奈川県)
原稿監修 : 岸由二 (慶應義塾大学 名誉教授)
写真 : 柳瀬博一 (東京科学大学 教授)
プロデューサー :
太刀川英輔 (
NOSIGNER代表・慶應義塾大学特任教授)
発行 :
NOSIGNER・NPO法人 小網代野外活動調整会議