島の尾根が、この場所で深くえぐれています。山二つ。江の島が東と西、二つの山に分かれている場所です。 地図で江の島を眺めると、島は東側と西側、二つの高まりでできています。東の高まりには辺津宮、中津宮、頂上のシーキャンドル。西の高まりには奥津宮と、崖の下の岩屋。そのあいだを割るように、深い谷が入り込んでいます。…
島の尾根が、この場所で深くえぐれています。山二つ。江の島が東と西、二つの山に分かれている場所です。
地図で江の島を眺めると、島は東側と西側、二つの高まりでできています。東の高まりには辺津宮、中津宮、頂上のシーキャンドル。西の高まりには奥津宮と、崖の下の岩屋。そのあいだを割るように、深い谷が入り込んでいます。
なぜ、ここだけ深くえぐれているのでしょう。この場所は岩がもろく、割れ目が入っている部分だと考えられています。そこに波が打ちつけ、長い年月をかけて少しずつ削り取ってきました。
谷の底には、海が島の奥深くまで入り込んでいます。波による浸食は、いまも続いています。とても長い時間がたてば、江の島はここで二つの島に分かれてしまうかもしれない、ともいわれています。
道はここから、急な石段を下って、また上ります。江戸の参詣者も、奥の岩屋を目指して、この谷を越えました。草鞋で下り、草鞋で上り、息を切らせながら。
島をひとつにつなぎとめているのは、この細い尾根です。石段は谷を越えて、西の山の奥津宮へ続いています。