OLIVEプロジェクト――災害に立ち向かうデザインの記憶

OLIVEプロジェクト――災害に立ち向かうデザインの記憶

二〇一一年三月十一日。東日本大震災が発生したその日から、NOSIGNERは動き始めました。それが「OLIVE」プロジェクトです。災害時に本当に必要な知恵を集め、共有し、誰もがアクセスできるオープンソースの形で公開する――この取り組みは、デザインが緊急時にどれほど人々を支えられるかを示しました。避難所での生活を少しでも快…

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二〇一一年三月十一日。東日本大震災が発生したその日から、NOSIGNERは動き始めました。それが「OLIVE」プロジェクトです。災害時に本当に必要な知恵を集め、共有し、誰もがアクセスできるオープンソースの形で公開する――この取り組みは、デザインが緊急時にどれほど人々を支えられるかを示しました。避難所での生活を少しでも快適にするアイデア、限られた資源で作れる道具、心の支えとなる小さな工夫。それらは専門家だけでなく、被災地の人々自身の知恵も含まれています。展示されているイラストやプロトタイプを見ると、ペットボトルを使った簡易ランタン、新聞紙で作るスリッパ、段ボールを活用したプライバシー空間など、シンプルでありながら確かな知恵が詰まっています。OLIVEという名前には、平和の象徴であるオリーブの枝と、「生き延びる」という願いが込められています。災害大国である日本において、このプロジェクトは単なる記録ではなく、未来への備えです。いつか訪れるかもしれない困難な状況の中で、デザインが命を守り、尊厳を支える力となることを、この展示は静かに訴えかけています。 OLIVEプロジェクトは震災発生直後にスタートし、SNSを通じて国内外から集められた災害時のライフハック約三千件をデータベース化しました。これらの情報はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開され、誰でも自由に利用・改変・再配布が可能です。このオープンソースの姿勢は、災害支援におけるデザインの新しいあり方を提示し、世界中から注目を集めました。

https://woud.io/nosigner/ja/-2003639